裁縫はすごいの
洋裁でも和裁でも良いんですけど、とにかくお裁縫の得意なひとと言うのは尊敬しますね。あんな度胸は私には無いので。
あれ、スゴいとしか言いようが無いですよ。何かこう、取り返しのつかないことをしてしまっているという恐怖は無いのでしょうか。思い切りと決心とぶれない姿勢ですよ。私には出来ない。
どういう気持ちで生地をどんどん切っていくんだろう。迷いが全然無いように見えます。切っちゃったら、後で間違ってたらどーすんの????? ザックリやっちゃたらもう、やり直しは出来ないのに。卵やミルクと同じで、元には戻らない。
尊敬する。すげー尊敬する。何度採寸したって、私は決心がつかなくて、生地を買うときも母と電話で確認しながら、それをお店のひとにも聞いてもらって太鼓判を得てから買って来て、結局自分では切れなくて母に切ってもらったし。何を作ったって、クッションカバーですけど。ただの四角ですけど。でも、お店のひとに「縫い代は1センチで考えていて、使うミシンはこういうので、ファスナーはこれを使う、クッションのサイズはこれで、洗濯で縮む可能性を考慮して少し大きめなくらいのカバーを作りたい、裁断を間違えたときのためにさらに一回り大きめの生地を買うほうが安心だと思うんだが内側にあまり生地が残ってだぶついても……」などなど、失敗したときの対策をすべて網羅出来る生地の大きさを算出してくれと迷惑な依頼をしました。でも安心出来なくて、同じ大きさの新聞紙で試作品を作ってみたりしました。
生地を切るなんて怖い事を、被服専攻のひとはどうしてあんなに簡単に出来るんだろう。私は完成した後だって作り直せる編み物しか、出来ない。粘土細工は良いけど石を彫るのは苦手だし、鉛筆は好きだけど筆は怖い。油画は良いけど水彩はびくびくする。目分量で塩とか砂糖とか、入れてるの見ると気が遠くなりそう。だってさあ、勝てる喧嘩しか、したくないじゃない。